ストーリー

り豊かな海と土壌に恵まれた瀬戸内海最大の島、淡路島。物語は農林水産省の地域調査官・神野恵子(栗山千明)が高速船で島にやって来るところから始まる。アメリカから帰国したばかりの恵子は、霞が関で政策づくりに携われると思っていたところ、次官の太田(永島敏行)から「頭でっかちなお前は日本の第一次産業の現状をもっと知らなければダメだ」と言われ、淡路島への赴任を命じられたのだった。

恵子の出向先は淡路島市役所の農林水産部。若い女性官僚への対応に戸惑う職員たちをよそに、恵子はさっそくリサーチを始める。ベテラン職員の津守(豊原功補)の案内で最初に向かったのは、漁業組合長の桜井(重松収)が営む海苔の養殖場。近年問題になっている、水質の変化による海苔の色落ちや生産高の低下について聞き取りを行う恵子だったが、彼女の配慮に欠けたストレートな物言いが従業員の豊島渉(三浦貴大)の反感を買い、また津守を怒らせてしまう。

の日の夜。地元の農水産物を使った創作料理を出すハル(音月桂)の店でタマネギ農家の四代目、豊島岳志(桐谷健太)と知り合う。岳志は家業を嫌って一度は東京の広告会社に就職したものの、父親の急死をきっかけに島に戻り、ブランド野菜を特定のルートで販売するビジネスを同世代の仲間と始めようとしていた。

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